2009年12月3日木曜日

オバマ政権の金融制度改革―保険編①ー

 昨年9月に起こった金融危機を踏まえてオバマ政権は6月に金融制度改革プランを公表した。その中でも、保険に関する制度改革についてここでは簡潔に説明したい。なぜ、保険を取り上げるかというと私が今論文を執筆中ということであるからである。

 制度改革の中核となるのが、連邦保険局である。この連邦保険局(Office of Insurance)は、連邦財務省内に設置される。簡潔に言うと、この機関の役割は、保険会社のあらゆる側面について監視を行うと共に、システミック・リスクを助長したり、金融システムを損なう(保険会社に対する)規制に関する問題や欠陥を発見することにある。この改革を含んだ法案は、"The Wall Street Reform and Consumer Protection Act (H.R.4173)"と呼ばれ、下院の委員会において法案が審議されていたが、来週中(12/7-11)に採決が行われる予定である。(http://www.house.gov/apps/list/press/financialsvcs_dem/press_120309.shtml)。

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